むしの日

先日の備忘録の詳細。

 

5月に入り、ライバルが動く前に採取を始めようと考え、休日の朝走りや残業がない日にポイントを覗いていた。

しかし、なかなか成果はあがらず。

 

そんな中、5月17日に1回目の当たり。

我が家の越冬ヒラタを採取したポイントにてヒラタ♂中サイズを発見。ウロから大アゴが覗いていた。

でも、家に一匹いるしなぁ。などと採取を悩んでいる間にウロに潜ってしまった。このウロ、かなり深く手持ちの道具では攻略不可。採取をあきらめざるを得なかった。

そして、その帰り。特に期待していなかったポイントにて、コクワ♀が樹液を吸っているのを発見。今までウロ採取ばかりで、樹液を吸う野生のクワガタを見るのは何年ぶりだろう。

嬉しくて思わず採取し、自宅へ持ち帰った。子供たちが大層喜んでいた。

 

しかしまだいる気がして、深夜に再度覗いてみると、

 

 

もう一匹発見。勘は正しかったようだ。

こちらはリリース。今後もこのポイントでコクワが発生することを願った。

 

ここから、どんどんクワガタが発生するかと期待したのだが、この日以降、全く見つからず。。。

このリリースしたコクワ♀をもう一度見かけたくらいだった。

 

そして6月4日。

この日も採取を期待して、バイクで朝走り兼、ポイントの見回り。気合を入れて朝の4時半に起床。しかし、朝の空気はかなりひんやりしていた。これは難しいなと思いながら、出発。

それなりに見回ったが、とれないほどのスキマの奥にコクワの♀を見つけたのみだった。

 

そして、その夜。

別件で夕方外に出たときに、いつもは人が多く、灯りが絶えないポイントだがこの日は誰もいないのを見た。この日は休みだったのだろうか?

夜遅く、子供を寝かしつけた後、何となく虫の知らせ。パートナー様に断ってポイントを覗きに行ってみた。コクワ♂でもとれれば儲けものだ。

外に出ると気温は高くないが蒸しっとしている。天気が下り坂で、後日確認すると湿度が80から90%あったようだ。

この日は満月が近く月が大きかった。

 

11時、ポイントに到着。

真っ暗。誰もいないようだ。

そして、そっと木の根元、メクレた部分を覗いてみると。

いた!

小型のコクワ♂に中型のヒラタ♂だ。

人の出入りが多い場所だったのでまさか、ヒラタがいるとは思わなかった。

興奮して写真は撮れず。

採取したがこんなに採れるとは思ってなかったので入れるものがない。

幸い、ゆったりとしてポケットも多いカーゴパンツを履いてきたのでポケットに入れた。経験上、クワガタは臆病で人の気配がすると暗く狭い部分に潜る習性があるようで、こうしておけばたいていポケットの奥でじっとしている。

一息ついて。

もう一度見てみると今度はヒラタ♀を発見!

木の皮の下に隠れたのを棒でかきだした。

ヒラタ♀を捕まえたのは久しぶり。子供のころ、数えるほどだ。捕まるのは圧倒的にオスが多かった。ペアで揃ったので繁殖も楽しめそうだ。

 

もう、お腹いっぱい。

消化試合のつもりで、近くの木を覗く。

 

 

またいる!今度はヒラタ♂小と♂中。

今度は心に余裕があり写真が撮れた。

子供の頃、散々クワガタとりをしたが、一日でこんなに見つかるのも、同じ木で2匹も見つかるのも初めてだ!

しかし、ヒラタはもう採取済。家にも越冬個体が一匹。これを連れて帰るのは採り尽くすことにならないだろうかと悩む。

 

 

そうこうするうちに逃げ始める。早く決断しなくてはならない。

考えて。このポイントは開けた場所で、たいてい朝には鳥に食べられていること(過去に食べられた個体のあとを何匹も見かけている)。

自分がとらなくても人通りが多い場所なので、誰かにとられるだろうということ。

それであれば、自分が最後まで責任をもって育てようということで全て持ち帰った。

まぁただのエゴかもしれない。

今シーズンはもうこの場所でヒラタ♂は採取さずにおこう。

 

ポケットの多いカーゴパンツでもポケットが足らず、手に持って持ち帰る。

 

 

こんなに採れるのを想定していないのでケースの用意もなく資材も足りない。

とりあえず一日だけ園芸土に転倒防止に新聞紙を丸めて入れておいた。

 

翌日、少し早く残業をきりあげて、閉店間際の百均とホームセンターへ。帰りに落ち葉や小枝も拾ってきて、飼育環境を整えた。

 

 

 

 

後日、ヒラタたちを採取した日は6月4日。ゴロ合わせでムシの日ということらしい。

この虫の知らせというか、何となくの直感というか。案外バカにできないのかしれません。。。