カムチェーンテンショナーの日 その3

前回

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分解まで出来たところから、

さてここからは組立作業。
手配済みの部品を組付けいく。

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大枚(?)はたいて買ったトルクレンチ。
トルク値は8.6Nmに設定した。

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管理人はサービスマニュアルを持っていないのでこの値が正しいかは分からない。
ネット上では8.5Nmや8Nと書かれていたり、バラバラだった。ネット上の情報はあくまで個人の発信するものであり、それが正しいかどうか、の責任は一切ないと思う。閲覧者が自分で判断して自己責任で利用すべきだろう。
そもそも、単位がおかしいものもあった。トルクの単位を力のNで書かれている時点で信用できない。
バイクはそんなに単純な設計ではないと思うが、普通、ボルトの締めつけトルクは材質とボルト径で決める場合が多い。8.5Nmだと十分だと思われるので採用した。設定が0.2Nm刻みでしか行えなかったけど。。。

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上側のボルトの締めつけ。
インジェクションの機械にわずかに干渉する。これでは正確なトルク管理は出来ないだろう。
トホホ。。。
まぁ個人のバイクだし、自己責任でこのまま締め付けた。上で散々えらそうにぬかしてて、管理人も大概だなぁ。。。

下側ボルトはトルクレンチが全く入らないので、ユニバーサルジョイント+エクステンションで締め付けた。トルクが計れないのでねじを焼き付けないよう、締めつけすぎに注意だ(汗

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とりあえずこれでよし。
しばらくは走行後にこまめにオイルにじみを確認することでよしとしよう。

カムチェーンテンショナーを取りつけたら、先端に突き刺してある、鉄板を引き抜くことでカムチェーンにテンションをかけることが出来る。引き抜くとカシャンと軽い音がした。
(注意)
テンションをかけるのは必ずカムチェーンテンショナーをエンジンに取りつけ後に行うこと。カムチェーンテンショナーのばねは伸び側にしか動かず縮み側に押し込むことが出来ない機構になっている。伸ばした状態でエンジンに取り付けると目一杯テンションをかける状態になり、エンジンを壊すそうだ。

次にOリングとカバーボルトを取り付ける。これも新品を準備した。

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あれ?
Oリングが明らかに大きい。
発注時に間違えたかな?
管理人、今度は手配チョンボであります。

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仕方がないので少しつぶれていたが中古品を再使用した。圧力がかかる場所でないので全くダメということはないでしょう。

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カバーボルトをつけて今度こそ完成です。

これで交換作業事態は完了。試運転もして、異常はなかった。
あとはカウルを戻すだけだ。

今回の作業自体はすぐに出来るがカウルの脱着のほうが面倒だ。
カウルは外すのはネジと爪とピンを外すだけなので何も考えなくてよいが、付ける時はどこに何がついていたかを覚えておかなければならないので難しい。

ボルトには取りつけ場所に応じて金属のワッシャがついたりプラスチックのワッシャがついたり、何もつかなかったりする。
昔、同系統のZZR250を友人が所持しておりカウルの脱着を手伝ったことがあるが、ネジを締める順番によってカウルがたわみ、ネジ穴が合わなくなったりして無理矢理つけたり、それが原因で乗り続けると割れたりしたものだ。その度、カワサキクオリティなどと言ってバカにしていたものだが。。。
最近のカウルは材質が分厚くなったのか、プラスチックの整形技術が向上したのかこのようなことはなくなった。
付くべきところにきちんと留め具を付ければ、全くずれることはない。

外すときに写真をとるかメモをとるか、ネットで調べればよいのだが、フルカウルの宿命としてエンジンまわりの整備には必ず脱着作業がつきまとうもので。これが今まで管理人の中でネックとなっていたのでこのようなものを準備した。

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Ninja250はメジャーなので整備情報もネット上にたくさん転がっているのもいいところだ。
今回、詳しいサイトを見ながら、どこに何がつくかとその順番の写真とメモ書きをノートに作成した。作業時はこれをコピーすれば落書き(やったことは消しこんだり)も出来るしすごく便利だった。
(多少、ローテクだが。。。)

カウルの取りつけでもセットで付いてきたエクステンションが大活躍する。

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アンダーカウルを止めるラジエターへの取り付けボルトなど奥まった部分も多いのだ。
そのような場所にもあっさりと届き奥まで手を突っ込むことなく、外から楽々と作業できた。最初、セットでなくていいとか思ってたけど、エクステンションはめちゃくちゃ役に立った。付いててよかった(笑)

順調にカウルの取り付けを進め、最後のカウルを取り付けていると、

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あれ?
一本余るんですが(笑)

コピーを見返して、どこのボルトか探していく。

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ダハハ
見つけました。フロントライトの下。管理人の取りつけ忘れです。
そう言えばここを付けるとき、グラグラしていた。近くに爪があり、それをかけると付けられたので見過ごしてしまいました。

フロントライト下のアンダーカウルを外せばアクセス出来る場所でよかった。
サイドカウルまで外す場所ならば相当な後戻りになるところだった。

そんなこんなで無事、完成!

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そして時間切れ。

これでエンジンのカチャカチャ異音は直ったのか?
次回、完結編です。