カムチェーンテンショナーの日 その2

前回、工具が干渉!作業が中断した続きから

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今度は工具とクリアランスの寸法をあらかじめ調べておく。
同じ過ちは繰り返さない!
管理人がいつも仕事で言われている言葉であります(笑)

結果、40mm程度のエクステンションソケットがあればいいことが分かった。
アマゾンで探してみるが。。。そんな中途半端な長さのものはない。大体、50や100、150などキリのいい数字になっている。これではまた干渉する。

エクステンションではない、方法でのアプローチはないものか?
探してみるとユニバーサルジョイントなるものが見つかった。これを使うことで工具の角度を変えることが出来る。これなら干渉物がない外からアプローチ出来そうだ。
これでせっかく高い金を出して買ったトルクレンチは使えなくなった(笑)
(ユニバーサルジョイントをかますとトルクは計れなくなります)

というわけで購入。

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そう使うものではないのでまた安物を(笑)
なぜか単品ものよりエクステンションとのセットが安かった。短いものであればエクステンションは既に所持しているので不要なのだけど。。。(後にものすごく役立ちます)あって困るものでもないので。

さっそく工具を準備する。

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8ミリのソケット+変換アダプタ+ユニバーサルジョイント+エクステンション+ラチェットレンチ
手持ちのラチェットは差し込み角が3/8インチなのでソケットの1/4インチから変換の必要がある。

工具を干渉していた下側のボルトにあててみると

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さっそく付属した長いエクステンションが役にたっている。
見事、干渉は避けられた。
これさえ確認出来れば作業は問題ないはず。
上側のボルトはカウルをつけたままではかなりきつい。何とか工具はかわせるが。。。

慣れない作業+素人作業なので横着しない。
作業時に邪魔になるカウルは取り外した。

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こういう作業で横着すると隙間にボルトを落としたり、無理に力をかけてボルトをなめたりするものだ。急がばまわれ。。。めんどくさいけど!

これでかなり作業がしやすくなった。
さっそくボルトをゆるめていく。
ユニバーサルジョイントを使うので固いボルトをゆるめるには気を使うかと懸念していたが。。。

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問題なく緩んだ!
指定の締付トルクが小さいボルトなのでよかったが、大径の締付トルクが大きいボルトを外すには、ジョイントに多少のガタがあるので気を使うと思う。

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取り外したカムチェーンテンショナー。
構造上、取り外すとバネが完全に伸びてバーが押し出された状態になる。

新品と比較して

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古いものはオイルが着いて変色しているが外観上の不具合は分からない。
これが原因で合ってるのかな?

ところでガスケットがついてたはずだがどこに行った?

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よく見るとエンジン側に黒いガスケットが貼り付いていた。
薄いメタル(金属製の)ガスケットだ。
手で引っ張ったくらいでは取れない。
仕方がないので小さいドライバーで慎重に剥がす。ガスケット面を傷つけないようにしなければ。。。

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何とか取り外せた。
外したガスケットは変形した。

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薄い金属製なので無傷で取り外すのは難しいかもしれない。
安いものなのでけちらず新品を準備したほうがよさそうだ。
繊維系のシートガスケットと違いメタルガスケットでのシールはシビアなイメージを持っている。きちんとした面、ガスケットでちゃんと取り付けることが必要だろう。
シートの方が扱いやすいがメタルなのは熱をもつ部品だからだろうか?常に圧力がかかる部分ではなく、テンショナーを伝ってきたオイルを外に漏らさないようにする程度のものではある。

これで取り外しまでは完了した。
次回取りつけ編に続きます。