真冬に走る日 1

1月14日。Zでツーリングに行ってきた。

先日の年末年始休み、妻体調不良により約一週間、家事育児を担当した分の礼として1日暇をもらうことが出来た。最初は缶ビール数本の支給ですまされそうなところだった。缶ビールよりバイクがいい。。。最近は飲む量も減っているし。

 

さて、行くことが決まったはいいが行き先はどうしたものか?寒い季節だし、日も短い。雪や凍結は勘弁だ。

考えた結果、祖父母がいる京都北部を候補の1つとした。中学高校時代の4年間、同居。世話になっていた。その後もことあるごとに顔を出していたのだが結婚、出産、そしてコロナで何年も顔を見られなかった。コロナがあらかた落ち着いた昨年の3月、久しぶりに訪れると二人はすっかり年老いていた。

祖父母とも90代後半、もう、何回もは顔を見に行けないだろう。

そう思うと出来うる限り会っておくべきだと思った。

 

京都北部は雪が降る地域であり天気予報とにらめっこする。雪の合間の日に予定を合わせることが出来そうであることが分かったため、本決定した。

 

さて当日。いつも通り朝食の準備だけして家を出る。前日に雨で汚れたバイクを掃除したかったが週明けからはまた雨の予報。ピカピカのバイクで走りたかったかどうせすぐに汚れるし、翌日は1日家を空けるから、やるべき仕事(家事)もいっぱいある。泣く泣く汚れたバイク行くことにする。

 

 

7時23分出発。今からは自由だ!!!

走るルートについて考えていた。

バイクに乗り出した大学時代、ツーリングがてら頻繁に帰省していた。最近、その頃を懐かしく思うことが多く、当時帰省に利用していたルートをたどることにした。

 

大学時代の学生用アパートへまずは向かう。

 

 

アパートの前の自販機。当たりくじ付きの自販機はまだ現役だったが値段が1本100円から値上がりしていた。

管理人はこの自販機で2回当たりを出している。当たりが出ればもう1本だ。しかし、1度1000円札で買ったのにおつりを取り忘れたのでトータルはマイナス800円。気づいて慌てて戻ったが時すでに遅し。おつりはすっかり消えていた。悪いやつもいるものだ。今でもまだ忘れない。

 

 

管理人が住んでいたアパートは今では駐車場に。風呂トイレ共同。エアコンなし。部屋に小さなシンクがあったがガスは通っておらずカセットコンロを使うことで煮炊きができた。冬場は水しか出ないシンクで皿洗いに往生したものだ。しかし、家賃は安かった。家賃12000円、共益費2000円。管理人の学生時代でも時代遅れの物件はもう入居する人もいなかったのだろう。

思い出が多いこの場所から、バイクに乗り出した頃のルートをたどる懐かしいツーリングの始まりだ。

 

続く