前編でブレーキペダルのサビが落とせたところから。
さて、次はブレーキピストンを組み付けよう。
分解時にすったもんだしてやぶってしまったダストブーツは交換する。
念のため、ピストンのパッキンも手配した。
それぞれ1,100円と484円。中途半端に安いので送料がかかり結局2,000円ほどかかった。
本来シール部品は再利用しないものだと理解したうえで、やぶれていないパッキンは交換しなかった。交換したのが数年前であることと、しっかり溝にはまり込んで無理に外すとかえっていらないキズをつけそうだ。今回はリスクを避ける選択をした。
ダストブーツを取り付けるのに多少コツがいったがメンテナンスブックに書いてあるやり方で攻略。さて、ピストンをキャリパーに挿入するのだが固くて入らない。パッキンのあたりでひっかかってしまった。押しても引いてもダメ!
前に組んだときはハンマーで軽くたたくとスコッと入ったのだが。。。
こういう時、管理人は熱くなりがち。このままでは月曜からの通勤に間に合わない!
ハンマーで執拗に叩きたくなるところだが力づくでことを進めても大抵ろくなことにならないものだ。
いったん昼食をとりつつクールダウン。。。
スマホでトラブルシューティングなど見つつ落ち着いて考えてみる。
まずは途中で動かなくなったピストンを外してリセットしないといけない。
エアコンプレッサーを使うのが一般的だが我が家にそんなマニアックなものはない。
調べると手押しの空気入れでも空気が漏れないよう工夫すれば出来そうだ。
手持ちの昔ながらの鉄製の加圧タンク付き空気入れを使う。適当な差込口にビニールテープを巻き付けてみた。
手押しでも大型バイクのタイヤくらいは入れられる空気圧が出せる。エアコンプレッサーのようにスピードはないので空気漏れしない工夫をすることがポイントのようだ。
ブレーキピストンも多少時間がかかったがあるところで急に抜けた。あまりに突然で油断しており、抜けたピストンを取り落としてしまった。地面を転がっていき、冷や汗をかいたが幸運なことにキズはなかった。
挿入時の引っかかりはゴムのパッキンの抵抗だと考え、シリコングリスを塗り込んでみる。
するとあれほど固かったピストンがヌルんと入った。
ゴムの抵抗と張力は侮れない。。。
ここまでくればもらったもの。
ブレーキフルードを注入。ピストンをぬいたときに、空っぽになるので注射器も使いながら執拗にエア抜きを行う。
あとは、元通り組付けてボルトを増し締めして完成だ。
ガソリンを入れるついでに試走。
リアブレーキペダルの柔らかくなったこと。
かつて、こんなに柔らかかったことがあっただろうか?
。。。いや、柔らかすぎるな!
ブレーキをかけると、反作用でピストンが戻ろうとする感触が伝わるほどだ。
あちこち、グリスアップしすぎたか、ペダルのはまり込みの削り過ぎでクリアランスが増えたか、それともエア噛みか。。。
軽い踏み込みで、リアブレーキがロックまで至るので効きは十分。エア噛みではないと思うが。。。ブレーキの慣らしが終わるまで様子見だ。
62km走行で3.86L。
燃費は16.1km/Lだ。かなり悪かった。
最近、乗れておらず気化したガソリンがそれなりにあったかもしれない。
これにて、修理完了!
途中、何度もつまづいたので月曜の通勤に間に合わないことを覚悟したが、ギリギリ間に合った。
今回の教訓として、対処法が定かでない整備や修理は趣味でするのを除きバイク屋に頼むのがよい。
今回は最低限の勉強料で済んだが、余計な金、時間がかかることが往々にしてある。
また、家族からも白い目を向けられるのだ。
今回は運良く対処出来たが次からは考えものだ。